管理栄養士の履歴書の書き方ガイド|注意点や提出する際のマナーも解説

管理栄養士の履歴書の書き方ガイド|注意点や提出する際のマナーも解説
  • 管理栄養士の資格を活かした履歴書の書き方に自信がない
  • 管理栄養士以外の職種で資格や経験のアピール方法がわからない
  • 派遣の求人に応募するとき、履歴書の書き方や注意点が知りたい

転職を検討していても、履歴書の書き方に自信がない方も多いでしょう。履歴書の書き方を間違ってしまうと、転職活動の失敗につながりかねません。この記事では、管理栄養士の資格を活かした転職を成功させるための履歴書の書き方を解説します。

記事を読めば、管理栄養士としての強みを活かした履歴書を書いて、異業種への転職の成功に役立ちます。管理栄養士の履歴書作成で重要なのは、専門知識と経験を採用担当者にわかりやすく伝えることです。管理栄養士の業務内容や成果を簡潔に記載し、志望先の求める人材像に合わせた内容にしましょう。

管理栄養士の履歴書作成の準備

管理栄養士が転職を成功させるには、正確な情報を履歴書を書く必要があります。履歴書を作成する前に以下をチェックしておきましょう。

  • 必要な道具と資料の確認
  • 履歴書の種類の選択

必要な道具と資料を確認する

管理栄養士が転職活動を成功させるためには、履歴書の書式に注意して自分の正確な情報を伝える必要があります。履歴書を作成する前に、自分に合った履歴書テンプレートや黒色のボールペン、証明写真などを用意しましょう。

履歴書の基本的なルールとして学歴や職歴、資格は略さず記入してください。学歴や職歴、資格を正確に記入する際には職務経歴のメモや卒業証明書、資格証明書などの資料が役立ちます。必要な道具や資料を事前にそろえておけば、正確かつ信頼性の高い履歴書をスムーズに作成できます。

管理栄養士として転職する場合は、管理栄養士免許証のコピーの提出を求められる場合があります。提出のタイミングは応募先によって異なるため、募集要項を確認しましょう。

履歴書の種類を選択する

管理栄養士の転職活動を成功させるためには、強みを際立たせる履歴書テンプレートを選びましょう。臨床経験を強調したいなら、職歴欄が広い様式が良いでしょう。異業種や異職種に挑戦するときは、志望動機欄が大きい様式が適しています。転職回数が多い人には、職歴重視の様式が役立ちます。

専門スキルを強調したい場合は、自己PR欄が大きい様式がおすすめです。MacユーザーはPages対応テンプレートでレイアウト崩れを防げます。迷ったときは厚労省様式を選び、応募前に企業指定の有無を確認してください。自分の経験と強みに合う履歴書を選べば、書類選考を突破しやすくなります。
» 管理栄養士の主な就職先と仕事内容を一挙解説!

履歴書テンプレートの種類は以下のとおりです。転職エージェントや転職サイトからダウンロードすると、転職の準備を効率的に進められます。

履歴書テンプレートの種類特徴向いている人履歴書テンプレートを登録なしでダウンロードできる転職エージェント・サイト例
厚生労働省様式テンプレート標準的な様式。性別欄は任意で、通勤時間・扶養家族数・配偶者の記入欄はない。様式に迷う場合や、幅広い業種・職種に応募できる様式を探している人dodaリクルートエージェント
職歴欄が多いテンプレート学歴・職歴欄が大きく、転職回数や異動が多い人向け。管理栄養士の職歴を詳しく記載できる。転職回数が多い人、これまでの経験を具体的に伝えたい人dodaマイナビ転職
志望動機欄が大きいテンプレート志望動機を詳しく記載できるスペースが広く、入社意欲や企業研究の成果をアピールできる。学歴・職歴に自信がない人、志望動機で熱意を伝えたい人dodaリクルートエージェント
自己PR欄が大きいテンプレート自己PRやスキル、強みを記載するスペースが広い。管理栄養士としての専門性や実務経験もアピールできる。学歴・職歴に自信がない人、スキル・強みを強調したい人dodaマイナビ転職
シンプルなテンプレート項目を必要最低限に絞った様式。、志望動機・自己PR欄がない様式もあり。簡潔にまとめたい人、職務経歴書とあわせて提出したい人dodatype女性の転職エージェント
Mac(Pages)対応テンプレートMacの標準アプリ「Pages」で編集できるMacユーザーdodaマイナビ転職
JIS規格テンプレート(参考用)2020年まで標準とされていた様式、現在は厚労省様式が推奨されている。企業から指定された場合に使用するdodaマイナビ転職
アルバイト・パート用テンプレートシフト希望欄があり、記入項目が少ない。志望動機や自己PR欄も比較的小さく設計されている。アルバイトやパートを希望する学生や主婦(主夫)マイナビ転職

管理栄養士の履歴書の書き方

管理栄養士の履歴書の書き方を以下の順に解説します。

  • 基本情報欄の書き方
  • 学歴・職歴欄の書き方
  • 免許・資格欄の書き方
  • 志望動機欄の書き方
  • 「その他」欄の書き方

基本情報欄の書き方

履歴書の基本情報欄には、以下の情報を正確に記載する必要があります。

基本情報欄の項目書き方・注意点
氏名楷書で記入し、ふりがなは、履歴書の様式に合わせて「ふりがな」であればひらがな「フリガナ」であればカタカナで記入する。
生年月日・年齢和暦か西暦のどちらかに表記を統一するのがマナーです。年齢は、履歴書の提出日時点での満年齢を「満〇歳」と記入する。
住所都道府県から番地や建物名、部屋番号まで略さず記入。ふりがなも忘れずに振る。
電話番号日中連絡がつく番号を記入する。一般的には、個人の携帯電話番号で問題ありません。
メールアドレスメールアドレスは、ビジネスシーンでの利用にふさわしいものを準備する
最寄り駅自宅から最も近い駅名と路線名を記入
証明写真清潔感のある服装や髪型で撮影した写真を使用する。3か月以内に撮影したものが望ましい。

日付は履歴書を提出する日を記入します。郵送なら投函日、持参するなら当日の日付を書きましょう。作成日ではないため注意が必要です。一度作成した履歴書の使い回しは避けてください。

学歴・職歴欄の書き方

履歴書の学歴・職歴欄は、以下の基本ルールに沿って作成します。基本ルールは、主要な転職・就職情報サイトや厚生労働省の様式例でも推奨されている一般的な書き方です。

  • 1行目の中央に「学歴」と記入
  • 高校入学から古い順に記載(学校名・学科は正式名称)
  • 1行空けて中央に「職歴」と記入
  • 会社名・部署・担当業務を簡潔に記載(会社名も正式名称)
  • 最終行の右端に「以上」と記入

西暦・和暦は履歴書全体で統一します。
» doda(外部サイト)
» 厚生労働省(外部サイト)

学歴は多くの場合、義務教育を終えた高校入学から記入します。学校名だけでなく、学部・学科、専攻名も正式名称で書きましょう。応募職種に関連する専攻であれば、詳しく書くと専門性をアピールしやすくなります。

職歴は、原則として正社員の経歴をすべて記入します。会社の合併による社名変更や部署異動も忘れずに書きましょう。アルバイトや契約社員、派遣社員の経験も、応募職種に関連するものであればアピールにつながるため、記入するのがおすすめです。

職務内容は「給食管理・栄養指導を担当」のように、担当業務が具体的に伝わるよう簡潔にまとめます。長期の離職期間がある場合は「資格取得の勉強に専念」といった理由を添えると、採用担当者の理解を得やすくなるでしょう。

自己都合での退職理由は「一身上の都合により退職」と書くのが一般的です。在職中の方は、最後の職歴の下に「現在に至る」と記載し、改行して右寄せで「以上」と書きましょう。すでに退職している場合は、最後の職歴の下に右寄せで「以上」と書いて締めくくります。
» マイナビ転職(外部サイト)

免許・資格欄の書き方

履歴書の免許・資格欄は、自身のスキルを証明する重要な項目です。採用担当者に強みをわかりやすく伝えるため、正しい順番と正式名称で記載しましょう。一般的には取得年月が古いものから順に記入しますが、運転免許は最初に書くのが基本です。応募職種と関連性の高い資格は優先的にアピールするとよいでしょう。

履歴書の免許・資格欄は、以下の順番で記入するのが一般的です。ただし、応募職種やアピールしたい資格によって順番を調整する場合もあります。

  1. 運転免許
  2. 国家資格・公的資格(管理栄養士、日商簿記検定など)
  3. 業務に関連する民間資格(NR・サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザーなど)
  4. ビジネススキルに関する資格(MOS PowerPointスペシャリストなど)
  5. 語学に関する資格(TOEIC、実用英語技能検定など)

採用担当者に伝わりやすい履歴書の免許・資格欄の書き方は、以下の点に注意してください。

正式名称で書く
略称は避け「普通自動車第一種運転免許」や「実用英語技能検定」のように正式名称で記入します。
取得年月を統一する
履歴書全体で西暦か和暦のどちらかに統一し、一貫性を持たせましょう。
資格の種類に合った表現を使う
免許の場合は「取得」、検定であれば「合格」、研修の場合は「修了」と記入し、資格の種類に合った表現を使い分けます。
勉強中の資格もアピール可能
取得を目指して勉強中の資格は「〇年〇月取得見込み」と明記すると、学習意欲のアピールが可能。
有効期限や更新状況を明記する
有効期限のある資格は「〇年更新済み」と更新状況も記入します。ただし、有効期限や更新状況の記載は推奨されますが、必ずしも全ての履歴書で求められるものではありません。
最後に「以上」と記載
履歴書の免許・資格欄をすべて書き終えたら、次の行に右詰めで「以上」と記載するのが一般的です。

応募職種と関連性が高い資格は、取得年月を問わず先に記載すると採用担当者の目に留まりやすくなります。例えば管理栄養士の職種に応募する際「管理栄養士免許」を運転免許のすぐ下に書くと効果的です。基本は取得年月順ですが、アピールしたい資格を優先するのも良いでしょう。

資格欄には「管理栄養士免許」のみを記載し「栄養士免許」は省略するのが一般的です。管理栄養士受験前や取得見込みの場合は、両方記載します。免許や資格が免許・資格欄に書ききれない場合、応募職種との関連性が低い資格は省略して構いません。

免許・資格欄の記入例

履歴書の免許・資格欄の記入例を以下の資格の種類別に紹介します。勉強中や取得予定の免許・資格は「認定見込み」「取得見込み」と書きましょう。TOEICや簿記などの検定試験は「合格」と記入するのが一般的です。

  • 国家資格
  • 公的資格
  • 民間資格
国家資格

国家資格の免許・資格欄の記載例は以下のとおりです。

免許・資格
普通自動車第一種運転免許 取得
管理栄養士免許 取得
ITパスポート試験 合格
ファイナンシャル・プランニング技能士3級 合格
公的資格

公的資格の免許・資格欄の記載例は以下のとおり。

免許・資格
栄養士免許 取得
日商簿記検定2級 合格
実用英語技能検定2級 合格
民間資格

民間資格の免許・資格欄の記載例は以下のとおりです。

免許・資格
NR・サプリメントアドバイザー 認定
日本糖尿病療養指導士 認定
病態栄養専門管理栄養士 認定
公認スポーツ栄養士 認定
健康運動指導士 認定
がん病態栄養専門管理栄養士 認定
腎臓病病態栄養専門管理栄養士 認定
糖尿病病態栄養専門管理栄養士 認定
美容栄養士 認定
食育インストラクター 認定
NST(栄養サポートチーム)専門療法士 認定
ビジネス文書検定2級 合格
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)Excel 合格
文書情報管理士2級 合格
TOEIC Listening & Reading Test 800点 取得
秘書検定2級 合格

志望動機欄の書き方

履歴書の志望動機欄では「これまでの経験をどう活かせるか」が最も重要です。新卒と異なり、既卒者には即戦力が期待されるため、職歴と志望動機に一貫性を持たせましょう。志望動機を作成する際に押さえたいポイントを、以下に解説します。

  • 前職での実績や成果を具体的なエピソードで示す
  • 企業理念と自身の価値観が一致する点をアピールする
  • 専門知識やスキルをどう活かせるか明示する
  • 入社後のキャリアビジョンを具体的に伝える

まずは自分のキャリアを振り返ってみましょう。例えば、病院での栄養管理や保育園での献立作成、特定保健指導といった経験を整理します。次に、自分の経験を応募先でどのように貢献できるか具体的に結びつけてアピールしましょう。

管理栄養士から事務職への転職を希望する場合は、以下のように志望動機を書くと効果的です。

管理栄養士としての経験を通じて、データ管理や多職種との調整など事務職に活かせるスキルを培ってきました。これまでの経験を活かし、貴社の事務員としてチームの円滑な業務運営や業務改善に貢献したいと考え志望いたしました。

履歴書の志望動機欄に書く内容は、専門用語を使いすぎず、200〜300字程度で簡潔にまとめるのが基本です。主要の転職エージェントやサイトが推奨する文字数の目安を、以下に紹介します。

推奨文字数の目安特徴・解説内容
100〜200文字履歴書の欄が小さい場合や、簡潔さ・スピード感を重視する企業向けの文字数です。長くても200字程度に収め、貢献したい業務や志望理由を重点的に記載しましょう。(参考:type転職エージェント)
200〜300文字標準的な履歴書サイズなら200〜300文字が無難です。200〜300文字は多くの転職サイトが推奨する一般的な文字数で、具体例や数字を交えつつ読みやすさを保てます。
要点を簡潔に伝えると面接で内容を深掘りしてもらうきっかけにもなるでしょう。「書き出し・中間・締め」の3部構成で組み立てると、より伝わりやすくなります。(参考:dodaリクナビNEXTマイナビ転職エン転職)
300文字超長文は要点が伝わりにくく、マイナス評価につながる可能性もあります。300字を超えると冗長な印象を与えかねず、要点をまとめる能力を疑われる場合もあるため、文字数は厳守しましょう。

» 管理栄養士が知っておくべき自己PRの書き方!コツや例文も紹介

「その他」欄の書き方

履歴書の「その他」欄には、応募先へ事前に伝えるべき補足事項や、譲れない希望条件のみを簡潔に記載します。自己PR欄などで伝えきれなかった強みをアピールする場所と誤解されがちですが、本来は事務的な連絡事項を伝えるための欄です。

「その他」欄には、主に選考や入社手続きに関わる内容を記載しましょう。例えば、勤務地や勤務時間の希望、転居予定、連絡がつきやすい時間帯などを書くと、採用担当者への配慮が伝わります。ブランクや短期離職の理由など、面接で補足したい事項を簡潔に記しておくのもよいでしょう。

管理栄養士としての専門性や業務経験、仕事への熱意といった自己PRは、職務経歴書や自己PR欄で存分に伝えてください。給与や待遇に関する細かい希望を一方的に記載すると、マイナスな印象を与えかねません。これらの条件は、面接の場で話し合うのが基本です。

特に記載事項がない場合、空欄のまま提出したり「特になし」と書いたりするのは避けましょう。「貴社規定に従います。」と一言添えると、丁寧な印象を与えられます

履歴書の「その他」欄は、自己PRの場ではなく、あくまで事務連絡のためのスペースです。管理栄養士としての強みは職務経歴書や自己PR欄でしっかりと伝え「その他」欄は適切に使い分けましょう。

管理栄養士の履歴書の完成度を上げるコツ

管理栄養士が転職を成功させるために、以下の点を意識して完成度の高い履歴書を作成しましょう。

  • 誤字脱字を防ぐ
  • フォーマットを統一する

誤字脱字を防ぐ

履歴書に誤字脱字があると応募者の評価が下がってしまうため、必ず確認が必要です。履歴書の免許・資格欄、基本情報欄などの数字や日付に誤りがないかを重点的にチェックしてください。履歴書の内容を声に出して読みながらチェックすれば、誤字脱字に気づきやすくなります。

誤字脱字を防ぐために、誤字チェックツールや文書校正機能を活用する方法もおすすめです。第三者に履歴書を確認してもらうと、自分では気づけなかった誤字脱字や不自然な表現を指摘してもらえる場合があります。

誤字脱字があった場合は修正液や二重線での訂正は避け、新しい履歴書に書き直してください。

フォーマットを統一する

フォーマットの統一は、履歴書全体の質を高めるために重要な要素です。履歴書のフォーマットを統一するポイントは、以下のとおりです。

  • フォントや文字サイズ:履歴書全体で統一する
  • 日付表記:西暦か和暦で統一する
  • 箇条書きのスタイル:記号やインデントをそろえる
  • 文末表現:「です・ます調」か「だ・である調」で統一する

履歴書を書き終えたら全体を見直して、フォーマットが統一されているか確認しましょう。

管理栄養士が履歴書を書く際の注意点

管理栄養士が履歴書を書く際の注意点は以下のとおりです。

  • 応募先に合わせて個別に履歴書を作成する
  • 履歴書の文字の乱れに注意する

応募先に合わせて個別に履歴書を作成する

提出先企業に合わせて履歴書をカスタマイズすれば、自分の熱意が伝わります。同じ内容の履歴書をさまざまな企業に送っても、アピール力は半減します。病院に提出する履歴書には、患者の栄養管理に関する経験や知識を書いてください。事務職への転職を希望する場合は、履歴書にパソコンスキルや資料作成能力などを書きます。

履歴書の写真は、3か月以内に撮影した清潔感のある証明写真を貼付しましょう。管理栄養士からのキャリアチェンジでは、新分野への熱意を明確に記入しましょう。
» 管理栄養士の病院内での仕事内容を解説

履歴書の文字の乱れに注意する

履歴書を適切に記入して第一印象を良くするためのポイントは、以下のとおりです。

  • シワや汚れのない履歴書用紙を選ぶ
  • インクがかすれたりにじんだりしない黒のボールペンを使用する
  • 読みやすい大きさの楷書で記入する

履歴書は転職活動において顔とも言える存在で、採用担当者が最初に目にする書類です。第一印象を良くすれば、話を聞いてみたいと思ってもらえる確率が高まり書類選考を通過しやすくなります。

管理栄養士の履歴書の提出方法とマナー

管理栄養士の履歴書の提出方法は、以下のとおりです。

  • 郵送
  • 手渡し
  • メール送付

履歴書の提出方法ごとに、守るべきマナーを解説します。

郵送

履歴書を郵送する際のチェック項目とマナーは以下のとおりです。

封筒の種類と色
A4サイズの履歴書を折らずに入る角型2号の白封筒を選びましょう。
書類のまとめ方と入れ方
履歴書や職務経歴書、送付状は折らずにクリアファイルに入れてください。送付状・履歴書・職務経歴書の順で重ねると、ビジネスマナーを理解しているとアピールできます。
封筒の表面の書き方
宛先の郵便番号・住所・会社名・部署名・担当者名は、縦書きで記載するのがマナーです。宛名が会社や部署の場合は「御中」、個人名の場合は「様」と記入します。封筒の左下には「履歴書在中」と朱書きで忘れずに明記しましょう。
封筒の裏面の書き方
封筒の裏面左下には、自分の郵便番号・住所・氏名を記載します。

履歴書は郵便局の窓口から、普通郵便で送るのが基本です。急ぎの際は速達を利用し、企業から指定がなければ簡易書留は避けましょう。料金不足を防ぐため、郵便局で重さを量ってもらい、過不足のない金額の切手を貼って郵送してください。

手渡し

履歴書を手渡しする場合は、あらかじめ企業にアポイントメントを取ります。指定された日時に企業へ行き、受付で「先日ご連絡させていただきました○◯です。応募書類を持参しました」と要件を伝えましょう。履歴書は封筒に入れたまま、相手から見て読みやすい向きにして両手で渡します。

履歴書を手渡しする場合も、封筒の表面に履歴書在中と朱書きするのを忘れないでください。

メール送付

メールで履歴書を送付する際は、事前に企業の指示や指定を確認しましょう。履歴書の送付方法やファイル形式、ファイル名などの指定がある場合は、企業の指示にしたがってください。履歴書の送付を求められたら、できるだけ早く(2~3日以内)、企業の営業時間内に送信しましょう。

履歴書を送付する際のメールの件名には「履歴書送付の件/氏名」のように、ひと目で用件が伝わるように記載します。本文には、応募動機や履歴書を送付した理由、確認依頼、署名を簡潔に書きましょう。

添付する履歴書はPDF形式が一般的です。ファイル名は「履歴書_氏名.pdf」のように、書類の種類と名前がわかるように記載してください。メール本文の最後には、署名として氏名・住所・電話番号・メールアドレスも忘れずに記入しましょう。

管理栄養士の履歴書の書き方に関するよくある質問

管理栄養士の履歴書作成に関するよくある質問は、以下のとおりです。

  • パソコンで履歴書を作るのはNG?
  • 社名や学校名が変わった場合の書き方は?
  • 履歴書と職務経歴書の違いは?

パソコンで履歴書を作るのはNG?

近年、パソコンで作成した履歴書を受け付ける企業が増えているため、手書きかパソコンかは問われないのが一般的です。パソコンで作成するとフォントが統一され、読みやすい履歴書に仕上がります。

ただし、企業や採用担当者によっては手書きの文字から人柄を判断する場合もあります。応募先の社風や募集要項を確認し、指定がなければ効率的に作成できるパソコンを選ぶとよいでしょう。状況に応じて、履歴書の作成方法を使い分けるのが大切です。

社名や学校名が変わった場合の書き方は?

社名や学校名が変わった場合、履歴書には旧名称と新名称の両方がわかるように記入します。社名が変わった場合は「○◯株式会社(現・○◯株式会社)」と書きましょう。学校名が変わった場合は「◯○高等学校(現・○◯高等学校)」と記載します。

複数回社名変更があった場合は、以下のように時系列に沿って記入しましょう。

○年○月:株式会社○◯入社
○年○月:株式会社○◯に社名変更
○年○月:株式会社○◯に社名変更
○年○月:一身上の都合により退職

履歴書には正確な情報を書く必要があるので、社名や学校名に変更がないかホームページなどで確認してください。

履歴書と職務経歴書の違いは?

履歴書と職務経歴書の違いは、以下のとおりです。

項目履歴書職務経歴書
目的応募者の基本的なプロフィールや経歴の概要を伝える職務経験やスキル、実績などを詳しく伝えて自己PRする
書式定型フォーム自由形式
主な内容氏名・住所・連絡先・生年月日・職歴など職務概要・職務経歴・実績・スキルなど

履歴書は基本情報や経歴の概要を伝える書類で、職務経歴書は業務経験やスキル、実績をアピールするための自由形式の書類です。両方とも提出が求められる場合は内容が重複しないよう注意して、職務経歴書では履歴書には書ききれない強みを伝えましょう。
» 管理栄養士の職務経歴書の書き方を徹底解説!

まとめ

管理栄養士が転職やキャリアアップを成功させるためには、適切な形式で履歴書に正確な情報を記載することが重要です。正確で丁寧な履歴書で採用担当者に好印象を与えれば、書類選考を通過できる可能性が高まります。

履歴書作成前に自分に合った履歴書テンプレートや卒業証明書、資格証明書などの道具や資料を用意してください。履歴書の書き方は、応募先企業に合わせてカスタマイズすることが大切です。履歴書の提出方法には郵送や手渡し、メール送付などがあります。応募先企業の指定や指示に従い、マナーを守って履歴書を提出しましょう。
» 管理栄養士の転職活動の始め方やおすすめの転職先を紹介!